発達障がい(ASD / ADHD)、また最近注目されている聴覚情報処理障害(APD / LiD)の学生さんにロジャーが効果があるという事例が増えています。どのような仕組みでそうなっているのかを簡単に解説します。まずマイク(送信機)が必要です。そのうえで受信機としては「ロジャーフォーカスⅡ」「ロジャーネックループ」が使われています。
(2-1)受信機の選択肢 ~ ロジャーフォーカスⅡの場合
「ロジャーフォーカスⅡ」は、補聴器 / 人工内耳不要のレシーバー内蔵受信機です。
補聴器と違って増幅のないものですので、聴力にまったく問題ない学生さんの耳に、ロジャー送信機(ワイヤレスマイク)から飛ばした音声を届けることができます。
発達障がい(ASD / ADHD )の学生さんは、授業中でも「気が散ってしまう」という症状がみられることが多いです。そんな時に「ロジャーフォーカスⅡ」を装用していただくと、常に耳に先生の声が聴こえるということになり、気が散らずに授業に集中することができます。
またAPD当事者の方は、聴力にまったく異常がないので、この「ロジャーフォーカスⅡ」で効果が出ている事例もあります。
ロジャーフォーカスⅡ(充電式)87,780円(税込)全10色 充電器(チャージャーBTE RIC)別売 12,606円(税込)
ロジャーフォーカスⅡ-312(電池式)64,680円(税込)全2色
(2-2)受信機の選択肢 ~ ロジャーネックループ+ノイズキャンセリングヘッドホンの場合
「ロジャーネックループ」は、耳あな型補聴器 / 人工内耳不要に対応する受信機です。デジタル出力が可能の為、ヘッドホンを接続して使うことができます。「ロジャーフォーカスⅡ」と同じように、APDや発達障がい(ASD / ADHD )の方にも使っていただけます。
やはり同様に、接続したヘッドホンで常に授業に集中できるということになります。
ロジャーネックループ 77,000円(税込)
このイラストでは、胸から架けたネックループと耳に付けたイヤホンは繋がっていませんが、
実際は付属のコードで接続して使います。
ご注意:
APDや発達障がい(ASD / ADHD )の方は、症状もさまざまですので、
医師に診ていただいたうえで、ロジャーを使う場合は、必ずデモ機での試聴をお勧めします。
(2022/11/06 執筆 2024/06/13 追記修正)
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高橋歩楓 (水曜日, 20 9月 2023 20:28)
自閉症の聴覚過敏で耳が敏感で使いたいです。