最近、大学の障がい学生支援のご担当者と話をしているなかで、よく話題にのぼる内容の4点に関して順番にお答えしています。
(1)合理的配慮への対応、この先の展望はどうなんでしょう?
(2)ロジャーって、発達障がいの学生にも効くって聞いたけど、実際のところどうなんですか?
(3)学生が個人所有のロジャーの授業利用を許可している。それで大丈夫でしょうか?
(4)今は難聴の学生はいないけど、来年に向けて予算どりを考えています。その場合の機種構成は?
ここでは(2)に関して、お答えしていきます。
まず一口に発達障がいといっても、いろいろなケースがあるという事をしっかり認識すべきと考えます。自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などです。そのうち、ASD、ADHDの児童や学生に対して「ロジャーフォーカスⅡ」や「ロジャーネックループ+イヤホン / ヘッドホン」によって集中力欠如を防ぐといった技術的なアプローチとなります。
ロジャーの製造・販売元の「ソノヴァ・ジャパン社」は「ロジャーは発達障がい者に効果がある」とは明記していませんが、親会社の「ソノヴァ社」の記事(英語)では「技術的アプローチにより、ASDの子どもたちがより集中できるようになることが証明されています」としています。詳しくはこちらの記事をお読みください。(ご検討の際は、必ずデモ機を該当の学生さんに装用していただき、効果が認められるかをお試しください)
また似たような名称ですが、聴覚情報処理障害(APD)、聞き取り困難(LiD)、また一側性難聴(UHL)は発達障がいではありません。こちらには同じく「ロジャーフォーカスⅡ」や「ロジャーネックループ+イヤホン / ヘッドホン」が効果があるとされています。事例だけではなく研究結果も出ていますし、NHKで紹介されたりもしています。
(2022/09/02 執筆)
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