5月に入ってのロジャー試聴機レンタル案件で、あるトレンドが出てきています。
機種は2018年6月リリースの「ロジャーセレクト」
受信機は不要
用途は「UDトーク」の外部マイクとして
元々「ロジャーとUDトークの連携」は2017年~2019年頃にもネット上で多く掲出されていました。
今回は、2022年1月にリリースされた「ロジャーオン」が Bluetooth 機能を有していないこと。Bluetooth 機能を持っていた「ロジャーペン」が2021年12月に販売終了となり、セレクトがロジャー送信機の中で唯一の Bluetooth 搭載機となったこと。コロナが落ち着いてきて対面会話が増えてきたであろうこと。1月期のTBSドラマ「ファイトソング」で「UDトーク」が一般的にもブレイクしたこと。いろいろなタイミングが重なってのトレンドかもしれません。
元々、セレクトはロジャー送信機として「難聴者が装用している補聴器 / 人工内耳に付けたロジャー受信機に、直接音を届ける」のが、本来の役割です。装備している Bluetooth 機能も「スマートフォンと連携してハンズフリー会話を実現させる」のがメーカーの推しポイントでした。今回のように「受信機不要=補聴器 / 人工内耳への音声送信は不要」というのは、ある意味ロジャーの機能を使い切っていないとも言えます。それでも、UDトーク推奨の外部マイク「AmiVoice」がロジャーに比べてコストパフォーマンスが優れているにも関わらず、ロジャーセレクトは、その集音モードの多彩さや、集める話者の声を文字変換する正確さが、評価されているのかと考えます。また2022年2月にAndroid 用にリリースされた、Google の文字書き起こしアプリ「Live Transcribe」の外部マイクとしても使用できるとの報告もいただいています。
(2022/05/22 執筆 2022/08/16 妥当性確認)
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