【2025最新】補聴援助システム「ロジャー」を音声文字変換アプリ「UDトーク」「Google Live Transcribe」などの外部マイクとして使う

Google で「ロジャー_UDトーク」などで検索すると、いろいろな記事が出てきますが、その多くは2018~2019年前後のものです。
(追記:今は本記事が上位に来ます。ありがとうございます笑)

 

(1)上記UDトーク連携記事で紹介されているロジャー送信機は、

    ロジャーペン(2014年リリース / 2021年販売終了)

    ロジャータッチスクリーンマイク(2016年リリース)

    ロジャーセレクト(2018年リリース)

   の3種類となります。

     参考:新しい生活に入られる準備に。 ロジャーと情報保障機器のコラボレーション:7つのパターン

         (ソノヴァ・ジャパン社きこえブログ 2018/01/05)       

 

(2)そのうち、UDトークアプリをインストールしているiPad / iPhone / PC(以下ガジェットという)とBluetooth で接続できるのは、ペンとセレクトのみです。ただペンは販売終了となっている為、現行機で Bluetooth 機能を持っているのはセレクトのみとなります。

 

(3)タッチスクリーンマイクと、2022年リリースのロジャーオンはBluetooth 機能を持っていないので、iPhone / iPad / PCとは付属のケーブル接続となります。またはロジャーネックループをiPhone / iPad / PCに接続して、ネックループ経由で音声を送信する、という方法もあります。

 

(4)また2019年2月に、聴覚障がい者向けに Android 用のアプリとしてリリースされた「Google Live Transcribe」でも、ロジャーを外部マイクとして変換精度を高めることができることができます。

 

 

   ロジャーオン

    ①USB-C オーディオプラグ変換ケーブル(付属)にて iPhone / iPad / PCと接続し、音声を送信。ただしオンをUDトーク側に置くため、話者との距離が離れている場合は②の方法が望ましい。

    ②またはロジャーネックループをUSB-C ケーブル(付属)にて iPhone / iPad / PCと接続し、オン → ネックループ経由で音声を送信。よってオンを話者側に置ける。

    ③上記と同時に難聴者(補聴器 / 人工内耳 +ロジャー受信機)への音声送信も可能

 

   ロジャーセレクト

    ④Bluetooth にて iPhone / iPad / PCと接続し、音声を送信。セレクトを話者側に置ける。

    ⑤上記と同時に難聴者(補聴器 / 人工内耳 +ロジャー受信機)への音声送信も可能

 

ロジャーオン、ロジャーセレクト連携時のメリット、デメリット

  メリット デメリット
 ロジャーオン(有線) オンの集音モードの多様性が活かせる  「話者」と「確認者」が近くないと厳しい

 ロジャーオン+

 ロジャーネックループ(有線)

オンの集音モードの多様性が活かせる

「話者」と「確認者」が遠くても大丈夫

オンとネックループの購入が必要となり、

コストがアップする

 ロジャーセレクト 「話者」と「確認者」が遠くても大丈夫 集音モードがオンに比べ、劣る

  近い、遠いというのは感覚的な表現となりますが、以下がご参考となります。

   近い:同じテーブル内でのミーティングなど(約5m)

   遠い:セミナーの講師と、受講者席の前方 (約15m)

 

(5)UDトークは、かつてはロジャーとの接続を推奨していましたが、現在はアドバンスト・メディア社製の AmiVoice を推奨しています。アドバンスト・メディア社は UDトークに音声認識ソリューションを提供している会社です。

    参考:UDトーク推奨の音声認識専用マイク (UDトーク公式サイト)

 

(6)ロジャーの製造元フォナック社(正式名称はソノヴァ・ジャパン社)は世界シェアトップの補聴器メーカーです。ロジャーはフォナック社が開発した補聴援助システムで、他の補聴器メーカーも持っていない製品です。ロジャーは UDトークに音声を送信しながら、難聴者(補聴器 / 人工内耳+ロジャー受信機)に音声を送信できます。

 

アドバンスト・メディア社は音声認識ソリューションを開発している IT 会社で、コンタクトセンターや、さまざまな企業における音声認識ソリューションを提供している会社です。(東京証券取引所グロース市場上場)

 

(7)ロジャーと AmiVoice の比較記事は、ネット上では見つけられていません。当サイトでも実際の検証は行っていませんが、それぞれの製品の特長を見ると、マイクの集音モードの多様性と精度(どのようなシチュエーションでもUDトークの認識率を高くできる)であればロジャーに一日の長があり、コストパフォーマンスなら AmiVoice が優れていると思われます。

 

(8)2022年7月にある企業様(聴覚障がい者を90名以上採用 / 全員にUDトークアカウントを支給)で、業務効率化のために、UDトークの外部マイクとして、AmiVoice、SONY製マイク、ロジャーなどを比較検証され、ロジャーセレクトが採用されました。 ご担当者様によると「距離対応、複数人での使用下におけるマイクの指向性、騒音抑制力でロジャーが圧勝でした」というコメントをいただきました。  

 

ここまでは本記事を最初に執筆した2022年5月時点でのものです。

以下は2025年2月に追記した最新情報です。

 

(9)2024年4月にソノヴァ・ジャパン社のブログで6通りの方法が紹介されています。

     参考:ロジャーをもっと!活用する -文字起こしのすゝめ―

         (ソノヴァ・ジャパン社きこえブログ 2024/04/04) 

 

(10)2025年10月にロジャーの各マイクがリニューアルされました。

    タッチスクリーンマイク3

    セレクト3

    オン3

    テーブルマイク3

   このうち、Bluetooth 機能を持っていてガジェットに直接音声を送れるのは、セレクト3のみです。

   あとの3種は従来通り、ガジェットと直接ケーブル接続するか、ネックループ経由の運用となります。

 

(11)最近の記事で紹介されている「ロジャーマイクとiPhone / iPad / PC などを直接ケーブル接続する方法」は、会議やグループミーティングなどでは、難聴者(iPhone / iPad / PC など)と話者(マイク)が比較的近距離にいる為、問題ありません。しかし学校の授業などでは、難聴者と話者の距離が離れている為、アプリの文字化効率が下がることとなります。よってこういった状況下では「iPhone / iPad / PC などにはロジャーネックループを繋ぎ、それ経由でロジャーマイクの音を拾って、文字化をする方法」が良いということとなります。

 

よって当サイトでは

 ロジャーと音声文字化アプリの接続は、「セレクト+Bluetooth」「タッチスクリーンマイク / オン / テーブルマイク+ネックループ」による運用を推奨します。

 

 

 

(2022/05/22 執筆 2022/08/16 妥当性確認 2022/11/1 追加修正 2023/04/04 追記 2025/02/28 追記修正)

 

 

 

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