教育現場で人気の「ロジャータッチスクリーンマイク」
2013年リリースの「ロジャーインスパイロ」の後継機として2016年7月にリリースされました。折しも2016年4月には「障害者差別解消法」が施行され、国公立大学では「合理的配慮」が義務化、私立大学では努力義務化がされました。そういったタイミングで、全国の大学の障がい学生支援の現場、また小中学校や聴覚支援学校などの教育現場ではタッチスクリーンマイクの導入が進んだのです。
Point-1 ロジャー初の液晶画面で操作性も抜群
スマートフォンで使い慣れた液晶ディスプレー画面を、ロジャー送信機で初めて採用。受信機との接続の確認や、設定なども直感的に行うことができます。先生と生徒の両方ともに、授業に積極的に参加することが簡単になります。2022年リリースの「ロジャーオン」でも、このディスプレー表示機能は採用されています。
Point-2 自動マイクロホン機能
ロジャー タッチスクリーン マイクは、基本の首掛けモードから小グループモードやインタビューモードにマイクの向きや方向によって切替わる加速度センサーを内蔵しています。これにより、生徒と先生が、変化し続ける学習環境に遅れずについていくことができます。
Point-3 首掛けモード
付属のネックストラップを使って、先生が首に掛けた状態で使用する基本モードです。加速度センサーにより、マイクが話し手の口元に向かって指向性が働くため、先生の話す声が周囲の雑音の影響を受けにくく、より聞き取りやすくなります。
この機能も、その後の「ロジャーセレクト」「ロジャーオン」にも引き継がれています。セレクトもオンも、タッチスクリーンマイクと比較してさらに軽量となっています。
こちらの記事もお読みください
Point-4 小グループモード
タッチスクリーンマイクをテーブル上に置くと、自動的にこのモードに切り替わります。2~5名程度のグループミーティングなどで利用できます。搭載された3つのマイクが集音方向を自動的に調整して、話をしている人の声を優先的に届けてくれます。(話し手(健常者)の方々は、同時に話さないような気遣いが必要です)この機能も、都度技術革新がされて「ロジャーセレクト」「ロジャーオン」に引き継がれています。
Point-5 インタビューモード
2014年リリースの「ロジャーペン」に搭載された機能。聞き手(難聴学生)がタッチスクリーンマイクを手に持って、話し手に向けて使用します。話し手の声をピンポイントで受信することができます。
この機能は、初めて加速度センサーを搭載したペンから、タッチスクリーン、オンと引き継がれています。なおインタビューモードは、出荷時には設定されておりませんので、初期設定が必要です。
こちらの資料もお読みください
Point-5 他のロジャー機器とのネットワーク
先生の他に学生さんなどの発言時の声を届けられる子機「ロジャーパスアラウンドマイク」、大きな講堂などで受信機との接続距離を延ばせる「ロジャーリピーター」、線音源スピーカー「ロジャーデジマスター5000 / 7000」とネットワークを組むことができます。この機能は「ロジャーセレクト」「ロジャーオン」には搭載されておりません。
Poin-6 先生に負担をかけない使用法や、音声認識アプリとの連携も
タッチスクリーンマイクは、先生の首掛けで使用していただくことが基本になりますが、重さが94グラムと少し重いため、先生に負担をかけないように、教室の音響機器に繋いでいただく方法もあります。また音声情報を文字化するアプリ「UDトーク」「Google Live Transcribe」のマイクとして使用する方法もあります。
(2022/03/30 執筆 2022/08/15 加筆修正 / 妥当性判断)
こちらの記事もお読みください
コメントをお書きください