合理的配慮とは「Reasonable Accommodation」という英語からきています。「学校や事業者に対して、障がいのある人から、社会の中にあるバリアを取り除くために何らかの対応を必要としているとの意思が伝えられた時に、負担が重すぎない範囲で対応すること(対応に努めること)」を意味するといえます。
2016年4月1日から障害者差別解消法が施行され、国公立の公共機関は合理的配慮が義務となることから、多くの国公立大学で障がい学生支援室が設立されました。その中で聴覚障がいを持つ学生さんが一般の学生さんと同じように授業を受けるために、ロジャーの活用が有効であるとされ、2016年から多くの大学でロジャーの導入が行われました。その流れで、今では企業でも導入が進んでいます。
要求側(補聴器 / 人工内耳ユーザー、その保護者様)の皆さまへ
通っていられる(入学を予定している)大学に障がい学生支援室がある場合は、すぐに相談してみましょう。ご自身でロジャーの送信機、受信機を持っていなくても大学側で用意してくださるケースも多くあります。ご自身の大学のホームページに詳細が載っていることも多いです。ただ、中には未だ学生支援室がない大学もあり、そういう大学に通われている難聴者の方はどうすればいいのでしょうか。とにかく大学の学生課や学生相談課などに相談してみましょう。
(追記)2024年1月現在、多くの大学で障がい学生支援室が新たに設立されたり、学生課や保健センターで障がい学生の支援が行われています。
回答側(大学の障がい学生支援ご担当者様、自治体の教育委員会様、企業の障がい者採用ご担当者様)の皆さまへ
学生さんやご勤務されている難聴者からご要望があった際の取組みに関して「ヒアリングエイド・ボルテージ・ドットコム」では無料でご相談にのっております。
(2021/08/24 執筆 2023/01/05 妥当性確認 2024/01/16 加筆修正)
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